王子ホール×観世宗家監修「天鼓 I love music」

2024/01/25
王子ホール

王子ホール×観世宗家監修「天鼓 I love music」のイメージ画像

名作能「天鼓」のクライマックス音楽葬の場面が
書き下ろしの創作音楽による、クラシック音楽と能の真のコラボレーションで
言わば音楽舞劇という新しい形に変貌し、新しい「天鼓」に昇華します。
篠崎“まろ”史紀のヴァイオリンと大倉源次郎の小鼓、武田宗典の舞、
加藤昌則作曲、田尾下哲演出の異才のタッグが生み出す世界観。


お能って素晴らしい、音楽って素晴らしい。


TOKYO ART & LIVE CITYによる観世宗家と王子ホールのコラボレーション、『はごろも』『ADACHIGAHARA』に続く第三作『天鼓 I love music』。
能の世界にクラシック音楽を挿入する試みであったこれまでの二作品の創作とは異なり、『天鼓 I love music』は後半を音楽舞劇風に置き換えます! 筋書き自体もオペラ的な『天鼓』だからこそできる、お能の世界での音楽の楽しみ方や、東洋的、西洋的ともいえる陰陽の心理描写をご提案します。
当シリーズを牽引してきた、武田宗典、加藤昌則、篠崎“まろ”史紀、のノリノリトリオに加え、物語の軸となる小鼓は人間国宝の大倉源次郎。


作品前半は従来の能形式にて鑑賞いただきます。後半の音楽葬の場面は、今や能とクラシック音楽の仲介者でもある加藤昌則の音楽と武田宗典の舞のみで表現。
“まろ”と若武者3名のヴァイオリンによる「西洋軸」と、大倉源次郎、武田宗典の「東洋軸」による、心理描写の対比も聴きどころです。


『天鼓』について
出自自体が不思議な少年天鼓は鼓の名手。その鼓を時の権力者である皇帝によって奪われ殺害されてしまう―。その後日談が、能の誇る名作『天鼓』です。
(あらすじ)
主である天鼓が亡くなり鼓は鳴らなくなってしまう。皇帝に天鼓の父が呼び出され、息子を思い嘆き悲しみながらも、しぶしぶ鼓を打つと素晴らしい音が鳴った。皆が感動して天鼓を弔おうということになり、かつて天鼓を沈めた呂水のほとりで音楽葬を行っていると、天鼓の霊が現れ、「お弔いくださってありがとうございます」と礼を述べ、鼓を打ち鳴らし、舞に興じる。


出演者プロフィール



大倉源次郎/武田宗典/篠崎“まろ”史紀

大倉源次郎(能 鼓)
能楽小鼓方大倉流十六世宗家。
(公社)能楽協会副理事長。
1957年大倉流十五世宗家・大倉長十郎の次男として大阪に生まれる。甲南大学卒業後、1985年に大倉流宗家を継承。
通常の能公演はもとより、誰もが日本文化である「能」と気軽に出会えるよう「能楽堂を出た能」をテーマに、多数の公演を企画する。また、新作能・復曲能のプロデュースにも多数関わる。2017年に重要無形文化財保持者各個認定(人間国宝) 。観世寿夫記念法政大学能楽賞・大阪文化祭賞受賞等受賞多数。


武田宗典(能 シテ)
武田宗和の長男。父及び二十六世観世宗家・観世清和に師事。重要無形文化財総合指定保持者。(一社)観世会理事。早稲田大学第一文学部演劇専修卒。
文化庁・東京アート&ライブシティ主催、能とクラシックの競演「はごろも~銀座の飛翔」・「ADACHIGAHARA~銀座の地下に鬼が棲む」において主演。他コラボレーション等多数。年間100公演ほどの舞台を勤める傍ら、能楽講座「謡サロン」等の初心者向けレクチャーを全国各地で開催。また海外でも多数の舞台に出演し、そのプロデュースも行っている。


篠崎“まろ”史紀(ヴァイオリン)
北九州市出身。愛称 “まろ”。3歳より両親の手ほどきを受け、1981年ウィーン市立音楽院に入学。
翌年コンツェルト・ハウスでコンサート・デビュー。その後ヨーロッパを中心に幅広く活動。88年帰国後、群響、読響のコンサートマスターを経て、97年N響のコンサートマスターに就任。“N響の顔”として25年以上に亘って務め、現在特別コンサートマスター。桐朋学園、昭和音大で後進の育成にも力を注いでいる。WHO国際医学アカデミー・ライフハーモニーサイエンス評議会議員、北九州文化大使。24年4月より九州交響楽団ミュージック・アドヴァイザーに就任予定。


倉冨亮太(ヴァイオリン)
NHK交響楽団第一ヴァイオリン次席代行奏者


東條太河(ヴァイオリン)
9月よりNHK交響楽団契約楽員


小西健太郎(ヴァイオリン)
東京芸術大学4年在学中


加藤昌則(作曲)
東京藝術大学作曲科首席卒業、同大学大学院修了。作品はオペラ、管弦楽、声楽、合唱曲など幅広く、多くのソリストに楽曲を提供。共演ピアニストとしても評価が高く、創意あふれる編曲にも定評がある。独自の視点、切り口で企画するクラシック講座も注目を集めている。NHK-FM「鍵盤のつばさ」番組パーソナリティー、長野市芸術館レジデント・プロデューサー、ひらしん平塚文化芸術ホール音楽アンバサダーを務める。


田尾下 哲(演出)
1972年兵庫生まれ、横浜育ち。第20回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。ドイツ人演出家ミヒャエル・ハンペに西洋演劇、演出を学ぶ。近年の演出作はオペラでは日生劇場『ルチア』、共同オペラ『カルメン』、神奈川県民ホール『金閣寺』、あいちトリエンナーレ『蝶々夫人』、二期会『カヴァレリア/道化師』などがある。今後もオペラ、ミュージカル、芝居の演出の他、海外での劇作が控えている。


開催日時

2024年1月25日(木) 19:00開演(18:15開場)
※出演者によるアフタートークあり


出演

シテ:武田 宗典  ワキ:大日方 寛  アイ:野村 太一郎
地謡:岡 久広 浅見 重好 藤波 重彦 角 幸二郎 清水 義也 木月 宣行 坂井 音隆 武田 祥照
後見:武田 宗和 山階 彌右衛門
笛:松田 弘之  小鼓:大倉 源次郎  大鼓:大倉 慶乃助
ヴァイオリン:篠崎“まろ”史紀、倉冨 亮太、東條 太河、小西 健太郎
作曲:加藤 昌則  演出:田尾下 哲  照明:稲葉 直人  舞台監督:蒲倉 潤
※出演者・演目は予告なく変更となる場合があります。


チケット料金・入場料

全席指定 6,000円
※未就学児のご同伴はご遠慮ください。


チケット等取扱

王子ホールチケットセンター 03-3567-9990(平日10:00-18:00)
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/tenko/[Pコード:522-411]
イープラス https://eplus.jp
カンフェティ https://www.confetti-web.com/0120-240-540(平日10:00-18:00)


会場
王子ホール
備考

【主催】公益社団法人日本芸能実演家団体協議会[芸団協]、東京アート&ライブシティ構想実行委員会
【助成】文化庁文化芸術振興費補助金(統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業 (アートキャラバン2))|独立行政法人日本芸術文化振興会 事業名: JAPAN LIVE YELL project、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】
【後援】中央区/中央区教育委員会/一般社団法人中央区観光協会/全銀座会


会場住所

王子ホール
〒104-0061 東京都中央区銀座4-7-5